繰り返す人生。


明け方の空気は、昼間とは同じと思えないくらい

しんとして澄んでいる。


この澄み渡りは、人だけのものではないのだと感じる。



そのうち、みんな眠りをへて生まれ変わり

のそのそと起き出して、今日も昨日と変わらず何かをしようと動き始める。


そうすると、その澄んだ空気に人々のざわつきが溶け出してきて

あのいつもの混沌とした感じになってしまう。



そうしてやっと一日が終り、みんなが緩みはじめるとざわつきざらついた空気は

闇のどこかへ逃げていく。

ざらざらの余韻を残したまま、人はそわそわとうきうきする宴をはじめる。



宴が最後に近づくと、人々はそっと死に向かうかのように静まってゆく。

安堵感のようなあたたかさを感じながら。





毎日そうやって、ちいさな波のようなものを、ひしひしと感じられていたら。


心から、生きていることが素晴らしい、とわかるような気がする。

ayumi_95654

占い使の、思うこと、考えたこと、徒然。